外壁塗装の塗り替え時期について詳しく解説しています。
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外壁の塗り替え、いつすればいい?目安の時期や症状を解説!放っておくとどうなる?

外壁の塗り替え時期

外壁の塗り替え時期

外壁の塗り替えはいつ頃やるべきなのか。これは戸建てオーナーの悩みの1つでしょう。気になる徴候が現れたらただちにやるべきなのか、放って置くと外観が損なわれるだけでなく、家が傾くような大事故につながってしまうのか、私たちにはその目安というものに関する知識があまりありませんよね。

一般的に、外壁の塗り替えは新築から10年、長くても15年までにはやるべきだと言われています。ただしこれは、家の立地条件や環境、気候によっても異なってくるため、あくまで目安として考えたほうがいいでしょう。では、塗り替えの目安として気をつけるべきポイントを次にご紹介します。

こんな症状はない?外壁塗り替えのサイン

こんな症状はない?外壁塗り替えのサイン

外壁に以下のような症状が現れたら、それは外壁塗り替えのサインです。

築年数や塗り替え年数を問わず、一度点検を受けてみましょう。

そのまま放置してしまうと、外壁塗装では済まない大きな修繕工事が必要となってしまうリスクがあります。

外壁の変色緊急度:★☆☆
外壁の変色 以下のような変色が外壁に現れたら、塗料の劣化が始まっているサインです。
  • 全体的に色褪せてきた
  • 一部だけ変色している
  • 場所によって、カビやコケが生えている
  • 光沢のある外壁だったが艶がなくなってきた
外壁を触ると手が白くなる緊急度:★☆☆
外壁を触ると手が白くなる これは、「チョーキング」と呼ばれる現象です。
紫外線を浴び続けることで塗料の成分が分離し、塗料に含まれる白色の顔料が表面に浮き出てしまっている状態です。
なお、濃い色の塗料を使用している場合、白ではなく塗料の色にあった粉が手に付きます。
外壁のひび割れ緊急度:★★☆
外壁のひび割れ 外壁のひび割れは、「クラック」とも呼ばれます。
ひびの程度によって、幅0.3mm未満の「ヘアークラック」、0.3mm以上の「構造クラック」があり、ヘアークラックは比較的緊急度は低く、定期的なチェックが必要というレベルです。
一方、構造クラックは緊急度の高いヒビのため、できるかぎり早めの塗り替えをおすすめします。
鉄部のサビ緊急度:★★☆
鉄部のサビ ベランダの手すりや換気フード、雨樋の固定金具などの鉄部が錆びていたら、塗膜が剥がれてきているサインです。
本来は塗料で保護されているため、鉄部に雨水が触れることはなく錆びないからです。
なお、アルミ製品の場合は鉄部につくような「赤サビ」ではなく、表面に白い斑点状の小さな膨らみが発生する「白サビ」が発生します。
外壁の膨らみ・剥がれ緊急度:★★★
外壁の膨らみ・剥がれ 外壁の表面が膨らんでいたり剥がれていたりする時は、なるべく早く外壁の塗り替えを検討した方が良いでしょう。
これは外壁材を守る塗料がなくなっている状態の為、外壁が紫外線や雨水の影響を直接受けてしまいます。
サイディング目地の劣化緊急度:★★★
外壁の変色 サイディングの目地は、「シーリング」もしくは「コーキング」と呼ばれる処理が施されています。
目地の劣化は外壁材よりも早く、シーリング材の痩せやひび割れを起こします。
サッシまわりの劣化緊急度:★★★
外壁の変色 サッシ周りにもシーリングは施されています。
これらもサイディング目地の劣化同様、痩せやひび割れを起こします。

2回目以降の塗り替えで注意したいこと

外壁の塗り替えは、一般的に新築から10年と言われています。

しかし2回目以降の塗り替え時期は、使用した塗料の耐用年数や外壁の劣化状況などによってさまざまです。

2回目以降の外壁塗装では、1回目とは以下の点が異なるためしっかり確認・注意することが重要です。

塗り替えのタイミング
基本的に、塗料の金額が高いほど耐久性も長くなっています。そのため、2回目以降の塗り替えのタイミングは、前回使用した塗料によって異なります。
費用を抑えて安い塗料を使用した場合、次回の塗り替えのタイミングが早くなる可能性があります。
費用
外壁塗装時には外壁の補修も行います。
2回目以降は建物の経年劣化によって補修箇所が増え、外壁塗装にかかる費用も高くなる傾向があります。
塗料の相性
「前回よりも機能性の高い塗料を使用したい」「高い塗料を使って耐用年数を延ばしたい」など、前回とは異なる塗料を使用したいと思うこともあると思います。
その場合、希望の塗料が使えるかどうか、現在の塗料との相性を業者に確認しましょう。
むやみに性質の違う塗料を使用すると、膨張が起きたりシワになったりすることがあります。
塗り替え以外の方法
外壁の劣化状況によっては「塗り替え」ではなく、外壁を新しいものに取り替える「張り替え」の方がよい場合もあります。

外壁塗装をするのにベストな季節ってある?

外壁塗装をするのにベストな季節ってある?

外壁塗装を行うのに適した季節はあるのでしょうか。せっかく塗り替えるなら、その塗装が長持ちするよう、ベストな季節があるならそれに合わせて実施したいものです。

外壁塗装を絶対に行ってはならない季節というのはありませんが、やはり適切な気候というものはあります。以下の表で確認してみましょう。

季節
時期
塗装に関する備考
3・4・5月
比較的雨が少なく、塗料も乾きやすい時期。塗装には向いている時期であると言える。
梅雨
6・7月前半
雨が多いため、塗装が少々難しい時期。ただし技術によっては不可能ではないため、その地域の気候に詳しく技術力の高い塗装業者に依頼するならOK。
7月後半・8・9月
塗装自体に関しては問題ない時期。ただし足場が暑くなること、屋外での長時間の作業は職人の負担になりやすいため、不可能ではないが最適とは言えない。
10・11月
雨も少なく、乾燥している時期であるため、春先同様、塗装には向いている時期。気温も過ごしやすいため職人にとっても作業がしやすい。
12・1・2月
気温が低くなりすぎると塗料を十分に乾燥させるための温度が保てないことがある(5℃以下は難しいと言われる)ため、業者に相談する必要あり。

外壁塗装耐用年数一覧【塗料・外壁材・建物別】

外壁塗装の耐用年数を、塗料・外壁材・建物別に一覧にまとめました。

種類 耐用年数
塗料 フッ素系塗料 15~20年
遮熱系塗料
無機系塗料
ピュアアクリル塗料 12~15年
光触媒塗料 10~15年
シリコン系塗料 8~15年
ラジカル系塗料
ウレタン系塗料 6~10年
アクリル系塗料 4~7年
外壁材 コンクリート壁 60~100年
ALCボード 60年
タイル 40年
窯業系サイディングボード
金属系サイディングボード
木質系サイディングボード
樹脂系サイディングボード
モルタル壁 30年
建物 鉄骨鉄筋コンクリート造 47年
れんが造・石造・ブロック造 38年
重量鉄骨造 34年
軽量鉄骨造 27年
木造(サイディング張) 22年
木骨モルタル造 20年

外壁材のコンクリート壁や、建物の鉄骨鉄筋コンクリート造など、種類によってはかなり長い耐用年数が設定されています。

しかし、これらはすべて適切にメンテンナンスを受け、管理されていた場合です。

海沿いに建つ建物や、豪雨・台風などの被害にあいやすい場所に建つ建物など、環境によって耐用年数が短くなることもあります。

あくまでも上記の耐用年数は目安として考え、劣化のサインが現れた場合には耐用年数内でも早めに塗装業者に相談しましょう。

外壁塗装、塗り直しをしないで放置するとどうなる?

外壁塗装で使用する塗料には、外壁材や建物を守る機能があります。

外壁の塗り替えをせず塗料の機能が落ちた状態で放置していると、建物の耐久性が下がり、本来の耐用年数まで持たないことがあります。

具体的には、以下のようなトラブルが発生するリスクがあります。

カビ・コケの発生
塗料が劣化すると、防水性能が落ちます。防水性能が落ちると塗膜が水を弾かなくなり、湿気を帯びるようになります。
そのため、カビやコケが外壁に発生します。
ひび割れ(クラック)の発生
防水性能が落ちたために湿気を帯びた外壁が乾き、また雨などで湿気を帯び、を繰り返した結果、壁に歪みが生じます。
この歪みが、外壁のひび割れを起こします。
また、シーリング(コーキング)部分も経年劣化によってひび割れが起きます。
雨漏り
カビやコケ、ひび割れを放置すると、雨水がどんどん内部へ染み込むようになり、雨漏りが発生します。
さらに、外壁内部の木材に雨水が浸透し、腐食が始まります。
鉄部の腐食
鉄製品に発生する「赤サビ」は、鉄を腐食させボロボロにしてしまいます。
外壁の付帯部には鉄が使われていることが多く、付帯部の破損につながるため、外壁と関係ないと思うかもしれませんが注意が必要です。
外壁は定期的なメンテナンスが必要
外壁塗り替えのサインを放置し、上記のような症状が出始めてしまうと、塗装だけでは修復できない状態になってしまいます。
外壁内部の木材が腐食すると建物自体の耐久性が著しく低下してしまうため、家全体のリフォームや大規模な修繕工事が必要になることもあります。
外壁の塗り替えにはまとまった費用が必要ですが、大規模な修繕工事を行うと外壁塗装よりも遥かに莫大な費用がかかってしまいます。
そうならないために、外壁の定期的な点検と、塗り替えのメンテナンスをしっかり行いましょう。
ケントリファイン

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