外壁塗装無機塗料について詳しく解説しています。

外壁塗装で使われる「無機塗料」とは?
詳しく解説します!

外壁塗装を検討していると、「無機塗料」という言葉に出合うことがあると思います。

「無機塗料」とはどのようなものなのでしょうか。

ここでは、無機塗料と有機塗料の違いや、耐用年数などの比較一覧表、メリット・デメリットなどを詳しく解説します。

どんな人におすすめなのか、無機塗料を使用する時に注意すべき点についても紹介しているので、検討している方はぜひご覧ください。

「無機塗料」ってどんな塗料?有機塗料との違い

外壁塗装に使われる塗料には、「有機塗料」と「無機塗料」があります。

塗料は主に「顔料」「樹脂」「添加剤」「溶剤」という4つの成分からできており、このうちの「樹脂」に何が使われているかで異なります。

「無機塗料」ってどんな塗料?有機塗料との違い
有機塗料
「有機塗料」とは、合成樹脂を含む化合物で作られた塗料です。
含まれる樹脂は、主にアクリルやウレタン、シリコン、フッ素など。石油などの炭素を含む有機物が主成分です。
有機物は太陽からの紫外線を浴びることで劣化するため、色褪せやチョーキングなどの現象が起こります。
無機塗料
「無機塗料」とは、樹脂に無機物を含む塗料です。無機物とはガラスや石、レンガなど炭素を含まない鉱物を指します。
無機物はそのままでは固すぎて塗料として使用できないため、有機塗料に使われる合成樹脂などを混ぜて塗料として使えるようにしています。
劣化の原因である有機物がほとんど含まれないため、有機塗料よりも耐久性が高いことが多いです。

有機塗料・無機塗料比較表

有機塗料の代表的なものと、無機塗料の耐用年数・単価などを比較してまとめました。

含まれる樹脂 メリット デメリット 耐用年数 単価相場(㎡)
アクリル
  • 最も安い
  • 劣化が早い
  • 外壁塗装には向かない
3~5年 1,400~1,600円
ウレタン
  • 安価
  • 高耐候性
  • 汚れやすい
  • 耐用年数が短い
6~8年 1,700~2,200円
シリコン
  • 現在の主流
  • コストパフォーマンス良
  • ひび割れしやすい
  • 木部に塗れない
10~15年 2,300~3,500円
フッ素
  • 高耐候性
  • 高性能
  • 高価
  • 塗替え時に注意が必要
15~20年 3,800~4,800円
無機
  • 超耐候性
  • 不燃性が高い
  • 高価
  • ひび割れしやすい
10~25年 4,300~5,500円

無機塗料のメリット、デメリット

無機塗料のメリット

耐用年数が長い
無機塗料には劣化の原因となる有機物がほとんど含まれないため、耐用年数が最長25年ととても長く設定されています。
塗り替えの回数が少なく済み、メンテナンスのトータルコストを抑えられます。
汚れにくい
無機塗料は静電気が発生しにくく、空気中のホコリやチリなどの汚れが付きにくい塗料です。
また、親水性が高いため塗膜と汚れの間に雨が入り込み、汚れを流してくれる「セルフクリーニング機能」があります。
カビやコケが発生しにくい
無機塗料にはカビやコケの栄養分である有機物がほとんど含まれていません。
そのため、カビやコケが発生しにくい外壁になります。
不燃性が高い
無機塗料に含まれるガラスや石などの無機物は燃えにくいため、有機塗料と比較して不燃性が高い塗料と言えます。
ただし、少量でも有機物は含まれるため、まったく燃えないというわけではありません。

無機塗料のデメリット

高価
塗料に含まれる無機物は安くはありません。そのため、塗料自体の価格は有機塗料に比べて高くなります。
また、多くの建物で一般的に使われる塗料ではないため、普及率が低く、価格を安く設定できません。
ひび割れしやすい
無機塗料は無機物が主成分のため塗膜が硬く、ひび割れしやすい塗料です。揺れやすい建物には不向きと言えます。
仕上がりが職人の腕に左右される
無機塗料に限りませんが、高機能塗料のメリットを最大限活かすには、熟練の職人による施工が欠かせません。
不慣れな職人が施工すると、厚みが一定にならなかったり、数年で剥がれてきたりします。

代表的な無機塗料

代表的な無機塗料を紹介します。

メーカー名 商品名 耐用年数
日本ペイント パーフェクトセラミックトップG 15年
関西ペイント アレスダイナミックMUKI 15年以上
エスケー化研 エスケープレミアム無機 18~20年
ジャパンカーボライン セラスターウォールシリーズ 20~25年
代表的な無機塗料

無機塗料を選ぶ時はここに注意!

外壁塗装に無機塗料を使う場合、以下の点に注意しましょう。

相性の悪い外壁材がある
すべての無機塗料に当てはまるわけではありませんが、基本的に無機塗料は有機塗料と比較して塗膜が硬いため、熱による膨張・収縮がある素材や割れやすい素材の外壁とは相性があまりよくありません。
ガルバリウム鋼板や木部、サイディングボードなどに無機塗料を使いたい場合は、事前に業者に外壁材について伝え、塗布する外壁材に対応している無機塗料を使用してください。
艶消しができない
5分艶や3分艶など「艶の調整」はできますが、完全な艶消しの無機塗料はほとんどありません。
また、艶の調整を行った場合、耐候性能が落ちることがあります。
無機塗料の定義が決まっていない
無機塗料には、「無機物が何%以上含まれていたら無機塗料と呼ぶ」といった定義が決まっていません。
そのため、質の悪い無機物が入っていたり、実際にはほんの少ししか無機物が含まれていないのに「無機塗料」と銘打って高額で販売したりする業者もいます。
無機塗料を使用する場合は、大手メーカーの塗料を選びましょう。

無機塗料はこんな人におすすめ

無機塗料は、以下のような人に特におすすめです。

外観の美しさを長く維持したい
無機塗料はセルフクリーニング機能があるため汚れにくいため、きれいな外観を長く保てます。
また、美しい光沢は見る人に新築のような印象を与えます。
日当たりや風通しの悪い立地に家が建っている
カビやコケが発生しやすい立地に家が建っている場合、無機塗料を使用するとそれらの発生を抑えられます。
完全にカビやコケが生えなくなるわけではありませんが、早めに見つけることで簡単に除去できます。
初期費用がかかってもメンテナンスの手間を省きたい
耐用年数の長い無機塗料では、塗り替えの回数がトータルで少なく済みます。
塗料の費用が高いため一般的な塗料よりも初期費用はかかりますが、長い目で見た場合はコストも抑えられ、塗り替えの手間も省けます。
燃えにくい塗料を使いたい
無機塗料は、主成分が無機物のため有機塗料よりも燃えにくい性質があります。
木造住宅の密集地域などで万が一隣家が火事になった場合でも、無機塗料であれば二次災害の確率を下げられます。
ケントリファイン

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