外壁塗装の優良業者の見極め方!
大手のメリットデメリットも解説します
本当に優良業者?チェックポイントを解説
悪徳業者が多く、クレームが絶えないと言われるリフォーム業界において、壁の塗り替えを依頼する優良塗装業者を見つけ出すのは至難の業かのように感じられます。しかしそれは事前にいくつかのポイントを押さえてしっかり見極めれば、不可能ではありません。以下にいくつかチェックポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。チェックすべき順を追って解説します。
- ①評判は口コミを集めてみよう!
- まずはインターネットで口コミを調べ、さらに近隣で戸建に住んでいる人に話を聞いてみましょう。「最初に出してもらった見積もり最終価格が全然違った」「工事後はまったく連絡がつかなくなった」「数年で壁がはがれてきた」といった悪評は出回りやすいものです。この段階で気をつけるべき悪徳業者を見つけることができるかもしれません。
- ②相見積もりを数社に出してもらおう!
- いくつか良さそうな業者をピックアップできたら、相見積もりを出してもらいましょう。すべての業者に同じ条件を提示して、見積もりを出してもらいます。相見積もりを嫌がる業者はこの時点でNGです。また、見積もりのために現地調査を行うと思いますが、それにかける時間についても比較検討してみてください。短すぎる場合は要注意です。
- ③疑問や希望内容はすべて伝えておこう!
- 「実際に工期はどのくらいかかるのか」「工事中、窓が開けられない具体的な日数は」「使用する塗料について詳しく知りたい」など、気になることや少しでも疑問に思うことはすべて確認しておきましょう。最近では工事中でも窓を開けられる養生もあるので、気になる方は相談してみてください。また「よく日が当たるので、遮熱塗料を使いたい」「光沢のない外壁にしたい」など希望がある場合もすべて伝えましょう。
こうした疑問や相談、希望について、丁寧に聞き取ってくれるかどうかもチェックしてください。 - ④見積書を詳細にチェック!
- 出してもらった見積書を細かくチェックします。総額を比較するだけでなく、材料費と工事費が別々になっているか、またそれぞれの内容が詳細に記載されているかもポイント。ここが曖昧な業者は上乗せしている場合があります。また塗装面積についてはより正しく計算できる「m²」の単位が使われているかも見てみてください。
- ⑤アフターフォロー体制をチェック!
- 工事後のフォロー体制も要チェックです。一切保証がない場合、工事後にトラブルが発生しても泣き寝入りするしかなくなります。少なくとも「工事後○年の間にトラブルが発生した場合は無償で対応」という保証期間がついていること、さらに定期点検を行ってくれる業者はより安心です。
- ⑥契約書を詳細にチェック!
- 最後に契約の段階になっても、まだ安心してはいけません。契約書の内容が見積り段階で打ち合わせた内容と同じものになっているかどうか、ここでも材料費と工事費が明確にわかれて詳細に記載されているかをチェックしてください。また、契約書の内容が特定商取引法に基づいているかどうかもポイントです。
- ⑦工事の中身を把握しておこう!
- 工事期間中は、実際にどんな工事が行われていて、どのような工程ですすんでいるのかを把握しておきましょう。
業者に任せた状態で何もわからないまま工事が完了してしまうと、施工後、建物に不具合が出た時に、「あのときの洗浄や塗装に原因があったのかもしれない」と不安に感じたり、場合によっては業者とのトラブルになったりしかねません。 - ⑧先のことを考えた塗装をしよう!
- 外壁塗装の塗り替えの目安は十数年に一度ですが、使用する塗料や、お住まいの環境などによって、次の塗り替えが10年後になるのか15年くらいは持つのかが変わってきます。
「とりあえずキレイにしてくれればいい」「安くやってもらえるなら」と安易に頼んでしまうと、質の悪い悪徳塗装業者に騙される可能性もあります。
外壁塗装を依頼する際は、塗装業者に将来の再塗装計画を相談し、それに答えてくれる業者選びをすることも重要です。
大手と地元業者、どちらに頼むべき?
塗装業者には、全国展開している大手業者と、限られた地域で仕事をしている地元業者の2種類があります。それぞれのメリットとデメリットは以下の通りです。
- 大手業者について
- メリット
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- アフターフォローがしっかりしているところが多い
- 下請けに施工を任せるところが多いが、工程は厳守される
- 実績が多く、提案力が高い
- デメリット
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- 下請けに出す中間マージンが発生するため価格が高めである
- 広告宣伝費が施工費に上乗せされていることが多い
- 窓口が営業マンであるため、具体的な話を事前に職人さんから聞くことが難しい
- 地元業者について
- メリット
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- 自社職人が施工してくれるため、中間マージンが発生せず価格が安めである
- 窓口と施工してくれる人が同じであるため、行き違いが少ない
- 適正価格で施工してくれ、保証についても直接尋ねることが可能
- デメリット
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- パンフレットや資料などが少ない場合が多い
- 天候や施工会社の限られたスケジュールにより工期が延びることがある
それぞれにメリットとデメリットがあり、何を重視して依頼するかは依頼する側の事情や好みにもよるところですが、透明性の高さという点においては圧倒的に地元業者に軍配が上がると思います。いずれにしても事前にしっかり打ち合わせをして、不安のない状態で施工を始めてもらえるところを選びましょう。
相見積もりは何社からとればいい?
外壁塗装を依頼する際は、事前に見積もりを取りましょう。見積もりは1社に絞るのではなく、相見積もりをとって何社かで比べることが重要です。
大体の相場を把握するためには3社くらいから見積もりをとるのがおすすめです。どこでもいいというわけではなく、相見積もりでも現地調査をしっかりと行なってくれる業者を選びましょう。ある程度条件が揃った見積もりを出してもらうことで、正確に比較することができます。
- 見積もりを比較する際のポイント
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- 施工する外壁の面積が書かれているか
- 足場の設置、高圧洗浄、養生についての記載及び金額が書かれているか
- 付帯部分の具体的な箇所が明記されているか
- 塗料の品名やグレードの記載があるか
- 塗装回数(下塗り、中塗り、上塗り)の詳細があるか
複数の見積書を比べることで、「必要な項目が省かれている」「不必要な項目が入り余計なお金がかかっている」などに気づくこともできます。
一括見積サイトってどうなの?
「一括見積サイト」は、外壁塗装をやりたい人がサイトに登録をすると、複数の業者から見積もりをもらえ、比較することができるサイトです。
- 一括見積サイトのメリット
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- 相見積もりをとる業者を一社ずつ探す手間が省ける
- 自分の家の外壁塗装の相場がわかる
- 安い業者を見つけることができる
- 一括見積サイトのデメリット
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- 工事の質はわからない
- 紹介された業者が多いと、現場調査を何度も行わなくてはならない
- 紹介される業者がどんな業者かはわからない
便利なサイトではありますが、見積もりがもらえる業者はサイトに登録されている業者のみです。そしてその登録業者はサイト運営者が見極めているわけではなく、登録したい業者がサイト側に手数料を払えば登録できるシステムであることがほとんどです。
そのため紹介を受けたら、すぐ見積もりに進むのではなく、その業者について自分自身でネット検索したり、ホームページを見てみたり、知り合いに聞いてみるなどして情報収集をしましょう。
外壁塗装の優良業者の選び方まとめ
- ネットの口コミにあまり悪いことが書かれていない(鵜呑みにはしない)
- ご近所さんの評判が良い(地元での施工実績がある)
- 相見積もりの依頼を嫌がらない
- 現地調査に時間をかける(困っていることや希望などのヒアリングも行う)
- 工事についての疑問に丁寧に答えてくれる
- 外壁の仕上がりや使用する塗料の希望を聞き取ってくれる
- 見積書に詳細が記載されている(「一式」でまとめられていない)
- 見積書は材料費と工事費が別々に記載されている
- 塗装面積の単位は坪数ではなく、より正しく計算できる「m²」が使われている
- 見積書に塗料名やグレードが記載されている
- 工事後のフォロー体制が整っている(定期点検もあるとより安心)
- 施工後のトラブルに対して無償の保証期間がついている
- 契約書の内容が見積り時に確認したものと同じである
- 契約書の内容が特定商取引法に基づいている
- 次に行う再塗装を含めて、どういう塗装にするかを考えてくれる