外壁塗装工事の
挨拶、差し入れ、お礼はどうする?
外壁塗装工事をすると決まったら、ご近所さんへの挨拶や職人さんへの差し入れなどをどうしたらよいか気になる方も多いと思います。この記事では挨拶で伝える内容や職人さんへのおすすめの差し入れ、差し入れしない方がよいものについてまとめました。
ご近所への挨拶はしたほうがいい?
塗装工事には、足場の組み立てや解体で大きな騒音が出ること、塗料のニオイがすることなどから、近隣住民に事前に挨拶に行く必要があります。優良業者だと業者が近所へ挨拶とお知らせに行ってくれますが、いずれにしても施主である私たちも挨拶をしておくべきです。
- 挨拶で伝えること
- 工事期間について(休日の工事の有無も)
- 工事が行われる時間帯について
- ご近所にも養生をする可能性があることについて
- 挨拶に行くタイミング
- 業者が挨拶回りに行く前が好ましい
- 持参するもの
- 相手が気を遣わない程度の、500〜1,000円程度の粗品
※タオルや石鹸のほか、地域指定のゴミ袋なども喜ばれる! - どの範囲まで挨拶するか
- 向こう三軒+両隣+裏の3軒の合計8軒
事前に挨拶をしておくことは、後々にトラブルを引き起こさないためにとても重要です。もし自分が近隣住民の立場だったら・・・と考えてみればわかることですよね。事前の挨拶は必ず忘れずに行きましょう。
外壁塗装の職人さんに差し入れやお礼ってした方がいいの?
外壁塗装は足場の組立・解体や高圧洗浄、高所での作業など、2週間前後と短期間ではありますがとても大変な工事です。
真夏の炎天下や真冬の極寒の中など、季節を問わず朝から夕方まで長時間外で作業を行う職人さんに「何か差し入れやお礼をした方がいいのではないか」と考える人も少なくありません。
実際に外壁塗装工事を行った人に話を聞くと、大半の人がなんらかの差し入れを行っています。
では、職人さんへの差し入れやお礼は必ず行った方が良いのでしょうか?
結論から言うと、しなくても大丈夫です。
差し入れやお礼がないからといって、工事の品質が落ちることはありません。塗装業者の中には、ホームページに「お茶出し不要」と明記しているところもあります。
差し入れされたものによっては作業を中断することになり、限られた時間の中で作業する職人さんにとってはかえって邪魔になることもあります。
差し入れやお茶出しは、「しても良いが、しなくても工事に影響はない」と考えておきましょう。
「お茶出しや差し入れをしないことで不具合があるのでは」と不安を感じる場合は、業者との契約前に「お茶出しや差し入れの時間が取れなそうだが問題ないか」と確認しておくと安心です。
もしも差し入れをするのであれば、職人さんの作業を邪魔することなく手に取りやすいものを選びましょう。次項でおすすめの差し入れ品を紹介します。
なお、外壁塗装やリフォーム工事での「差し入れ」「お礼」という言葉は、一般的に以下のような区別で使用されています。
【差し入れ】工事期間中に、現場で作業する職人さんなどに差し入れるお礼
【お礼】工事完了後に、現場監督や作業してくれた職人さんなどに渡すお礼
差し入れやお礼、渡すなら何がいい?
工事の邪魔にならず、かつ喜んでもらえる差し入れとはどのようなものでしょうか?
お茶出しも差し入れもお礼も必要なものではありませんが、行うのであれば、以下のようなものが喜ばれます。
お茶出し・差し入れで喜ばれるもの
- 缶コーヒー
- ペットボトルのお茶や水
- スポーツドリンク
- 栄養ドリンク
- 個包装された煎餅やクッキー
- 使い捨てマスク
- 軍手 など
真夏はクーラーボックスに入れたアイスなどもおすすめです。
真冬はポットに温かいお湯を入れ、スティックコーヒーやティーバッグのお茶と紙コップなども喜ばれます。
ティッシュやお手拭き、ゴミ箱なども用意して「差し入れコーナー」としてまとめておくと、職人さんのペースを乱すことなく好きな時に休憩してもらえます。
最初に「良かったら休憩のタイミングでお好きなものをどうぞ」と伝えておくと、工事の邪魔にならずに済みます。
現場の話を聞きたくなるかもしれませんが、こちらの都合で「ちょっと休憩しませんか」と声をかけたり、施主が立ち会って一緒にお茶をしたりすることはやめましょう。
お礼で喜ばれるもの
- 菓子折り
- 箱入りのビールや飲料水
- タオルや手ぬぐい
- 商品券
- ビール券
- クオカード など
工事完了後のお礼も必要なものではありませんが、渡すのであれば、上記のような職人さん同士で分けられるようなものがおすすめです。
職人さんの人数分以上あるものを用意しましょう。
商品券やビール券などの金券よりも菓子折りや箱入り飲料水の方が、職人さんが事務所で手に取ったり家に持ち帰ったりできるため喜ばれます。
また、タオルや手ぬぐいなど職人さんが毎日使う実用的なものも重宝されます。
なお、金券を渡す場合は工事完了後に挨拶にくる職長さんや親方にまとめて渡しておけば、後で均等に分けて渡してもらえます。
分けやすいように、小さな金額で用意すると親切ですね。
差し入れしないほうがいいものってある?
職人さんへの差し入れに適していないものは、「生もの」と「手作りのもの」、そして「現金」です。
- 生もの
- 職人さんは、限られた時間の中で効率よく作業ができるよう、スケジュールを組んで動いています。
生ものはすぐに食べなければいけないものが多く、職人さんのペースを乱してしまいます。 具体例ケーキ、果物など
- 手作りのもの
- 職人さんに限らず、「人が作ったものは苦手」という人は多いです。
また、職人さんがすぐに休憩を取れるとは限らず、季節によっては食中毒のリスクもあります。 具体例おにぎり、マドレーヌなど
- 現金
- 差し入れだけではなく、工事完了後のお礼としても現金は適しません。
現金を受け取ってしまうと領収証を発行する必要があり、職人さんに余計な手間をかけてしまいます。
差し入れ禁止の業者もある
ハウスメーカーや大手企業の下請けとして工事を行う塗装業者の場合、元請けとの契約で「差し入れを受け取らない事」が定められているケースもあります。
差し入れ禁止の理由は、主に「施主の負担軽減」です。
差し入れが必要かどうか、禁止されていないかどうかは業者との契約前に確認しておきましょう。
「差し入れはお断りさせていただいています」と言われた場合、無理に渡すことは避けてください。
施主が良かれと思っていても、無理やり差し入れを渡すと塗装業者が元請けとの決まりを破ったことになり、今後の契約を打ち切られてしまうことになりかねないからです。