外壁塗装の全工程を公開!期間はどのくらい?
外壁塗装工事に入る前の流れ
外壁塗装工事に入る前に、業者の選定や契約などを行います。
実際に工事に着工するまでは、以下のような流れになります。
外壁塗装業者に問い合わせ・見積もり依頼をする時は、必ず複数社に依頼しましょう。現地調査の日程を決め、見積書を提出してもらいます。
複数の見積もりを検討して、きちんと項目の詳細が書かれているものや現地調査での対応の良いところ、質問にしっかりと答えてくれる業者を選びましょう。不安な部分や気になるところは小さなことでも必ず確認してください。
業者を決めたら、実際に契約と打ち合わせを行います。
打ち合わせでは、外壁の色や塗料の種類などを検討します。契約日に決定する必要はありません。じっくり考えましょう。
着工日が決まったら、近隣の方へご挨拶に伺います。隣接する家以外に、「ここにも挨拶に行ってほしい」という家があったら業者に伝えておきましょう。
業者と同じタイミングでも後日でも良いですが、施主も近隣の方へ挨拶することをおすすめします。
近隣挨拶が終了したら、着工します。
外壁の色の選び方について、詳しくはこちらをご覧ください。
外壁と屋根の色、おすすめの選び方は?人気色や効果について解説!イメージした色と違った!という失敗を防ぐためについて、詳しくはこちらをご覧ください。
外壁塗装、イメージしたカラーと違う?!知っておきたい「面積効果」と「同時対比」外壁塗装・屋根塗装工事の流れ
外壁塗装や屋根塗装の工事にはどのくらいかかるものなのか、実際にはどんな作業が行われるのかなど、初めて依頼するときは特に不安な人も多いと思います。塗装工事は開始から完了までだいたい以下のような流れで行われますので、参考にしてみてください。
最初に行われる足場の組み立てから塗装の準備、塗装、足場の解体、そして完了とすべての工事が終わるまでにかかる期間は、だいたい10〜14日と見積もっておけばいいでしょう。塗りをより丁寧に行う場合や、家屋の大きさによって多少前後することはありますが、3日で終わったり1ヶ月かかったりということはありません。
塗装工事の詳細とチェックポイント
では、それぞれの工程で行われる具体的な作業内容について見てみたいと思います。実際に行われる流れに沿って、順を追って解説します。
- ①足場の組み立て
- 屋根の上や壁の高い位置で職人さんが安全に作業できるように、まずは足場を組むことから始まります。組み終わったら、次の工程である高圧洗浄に備えて、近隣に迷惑がかからないよう、足場の外側にメッシュシートを取り付けます。
- チェックポイント建物の周辺を片付ける、空き巣にも注意
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- 足場を組む時の邪魔にならないよう、家の周りを片付ける
- 空き巣に狙われやすくなるため、戸締りをしっかり行う
- ②高圧洗浄
- 塗りの準備開始として、まずは長い年月をかけて溜まった汚れやホコリ、カビ、コケなどを、高圧洗浄機を使って一気に洗い流します。
- チェックポイント雨戸を閉めておく
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- 水が飛び散るため、雨戸やシャッターがある場合はすべて閉めておく
- 窓や換気口など開口部をしっかり閉める
- ③下地処理
- 壁や屋根の表面がキレイになったら、今度は塗料を塗るための下処理を施します。具体的には表面のサビを落としたり、クラックを埋めたりする作業です。これによってこの後に塗る塗料の耐久性が決まるとも言えるので、職人さんは丁寧に作業を行います。
- チェックポイント劣化部分を自分でも確認する
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- どこにどのような下地処理を行うのか、自分の目でも確認する
- 見積もり時の調査診断書などと照らし合わせる
- ④養生
- 塗装を行うときに窓やドアなどに塗料が付着してしまわないよう、ビニールやテープを使って養生します。塗料は広範囲に飛散するため、植物や置物など塗料が付いて欲しくないものは移動させるか、職人さんに伝えて徹底的に養生してもらいましょう。
- チェックポイント開けたい窓は事前に伝える
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- 開けたい窓がある場合は事前に伝え、対応した養生をしてもらう
- 特に塗料が付かないようにしたい場所は事前に伝える
- ⑤下塗り
- ついに塗りの始まりです。一般的に行われる3回塗りの1回目。壁に直接触れるのがこの下塗りであり、この工程を省くと耐久性がガクンと落ちると言われる大切な工程です。
- チェックポイント下塗りの回数を確認する
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- 外壁の劣化具合によって、2回以上の下塗りが必要になることがある
- 見積書通りの下地塗料が使われているかチェックする
- ⑥中塗り
- 次は中塗りと呼ばれる2回目の塗り。これは下塗りと仕上げの塗りの密着性を高めるため、そして下塗りの色を完全に消すため、という目的で行われます。施主が選んだ色で塗られていきます。
- チェックポイントしっかり乾燥時間を設ける
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- 乾燥時間は塗料によって異なるが、時間を守ってしっかり乾燥させているか確認する
- 外出してしまう場合は、作業報告書をもらい内容を確認する
- ⑦上塗り
- 3回塗りの場合、仕上げがこの3回目の上塗りになります。塗膜に厚みをつけて耐久性を高めるための塗りです。厚みがしっかりあるほうが、光沢のある仕上がりになるとも言われています。
- チェックポイント規定の回数以上は塗らない
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- 下塗りから上塗りまで、3回きちんと塗られているか確認する
- 多く塗っても耐久性が上がることはなく、かえって剥がれやすくなるため、既定の回数以上は塗らない
- ⑧最終チェック
- 塗料がはみ出していないか、塗り残しがないかをチェックし、はみ出しがある場合はシンナーで細かく取っていきます。
- チェックポイント契約内容と合っているか確認する
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- 依頼した色になっているか、気になる部分がないかを細かく確認
- 最終チェックの立ち合いが難しい場合、工事完了報告書をもらう
- ⑨足場の解体
- チェックが完了したら、足場を解体します。足場を解体してしまうと、もう塗り残しや拭き残しを発見しても作業ができないため、解体の前には入念にチェックします。解体が終わったら現場をキレイに掃除します。
- チェックポイント高い場所のチェック・塗装の剥がれを確認
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- 雨樋や軒天など高い場所にある場所の塗りムラ、塗り忘れをしっかり確認
- 足場を解体する時に外壁を傷つけていないかチェックする
- ⑩完了
- 掃除までのすべての作業が終わったら、塗装完了です。
- チェックポイント保証を確認
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- 保証書やリフォーム瑕疵保険の保険証など、保証書と保証内容を再度確認
- トラブルが起きても対応してくれない場合は第三者機関へ相談する
外壁塗装工事完了後の流れ
外壁塗装工事が終了し支払いが完了すると、保証内容にあわせて定期的に業者による点検が行われます。
一般的に、保証期間は外壁の場合7〜15年(屋根は3〜5年)、定期点検の頻度は1年・5年・10年などです。
点検では、主に以下のような不具合が起きていないか確認します。
- 塗膜のはがれ、浮き
- ひび割れ
- コーキングの破断
- 雨樋などの付帯部は、塗膜のはがれや色褪せ、雨樋の詰まり など
点検の時期が近付くと業者からお知らせのハガキが届き、希望の点検日を決めることが多いです。
定期点検を待たずに不具合を発見した場合は、すぐに外壁塗装を行った業者に連絡しましょう。
不具合が小さいうちの方が補修も簡単で、費用もあまりかからずに済みます。
外壁塗装工事についてのQ&A
外壁塗装工事を行う時のよくある質問を、Q&A形式でまとめました。
外壁塗装工事について
- 工事は何時に始まって何時に終わるの?
- 業者によって異なりますが、一般的に8:00~18:00の間で行われることが多いです。工事時間の希望がある場合には、事前の打ち合わせの時に相談しておきましょう。
- 塗装中に予定と変更してほしいところが出てきてしまった!
- 変更内容と追加金額を確認し、書面で契約変更を行いましょう。
- 近所への挨拶は施主も行った方がいい?
- 業者とは別のタイミングでいいので、できる限り挨拶に行きましょう。工事の日程なども説明すると、より親切です。
ご近所への挨拶について、詳しくはこちらをご覧ください。
外壁塗装中、ご近所への挨拶はどうする?差し入れは必要?
工事中の生活について
- 工事中、外出しても大丈夫?
- 問題ありません。出掛ける時は職人さんに一声かけ、何時ごろ戻る予定かを伝えておきましょう。なお、多くの場合「足場設置前の現場確認」と「完了検査(最終チェック)」には立ち合いが求められます。
- 洗濯物は外に干せる?
- 干さない方がいいでしょう。塗料で汚れてしまったり、塗料のニオイが付いたりすることがあります。また、職人さんの作業の邪魔になってしまいます。
- エアコンは使えるの?
- 使えます。エアコンの稼働に支障が出ないように業者は養生してくれるので、心配であれば念のため「エアコンを使いたい」旨を伝えておきましょう。
- 職人さんへのお茶出しは必要?
- 不要です。職人さんは自分のタイミングで休憩を各自取ります。
職人さんへの差し入れについて、詳しくはこちらをご覧ください。
外壁塗装中、ご近所への挨拶はどうする?差し入れは必要? - 家のトイレは貸した方がいい?
- 貸さなくて大丈夫です。職人さんは近隣のコンビニや公園の公衆トイレなどを利用します。