外壁塗装メンテナンスについて詳しく解説しています。

外壁材別に劣化症状とメンテナンス方法をまとめました!

建物を長持ちさせるためには、外壁材を問わず定期点検を受けることがとても重要です。

その上で、外壁材に合わせた適切なメンテナンスを行いましょう。

ここでは、外壁のメンテナンスではどのようなことが行われるのか、外壁材別の劣化症状とメンテナンス方法をご紹介します。

外壁のメンテナンスと修繕

外壁のメンテナンスってどんなことをするの?

外壁のメンテナンスってどんなことをするの?

「外壁のメンテナンス」と聞くと、外壁塗装を思いつく方が多いかもしれません。

外壁のメンテナンスには、外壁塗装を含めて大きく5つの方法があります。

  • 定期的な掃除・洗浄
  • 点検
  • 外壁材の劣化補修
  • 外壁塗装
  • 修繕工事

それぞれ詳しく解説します。

1、定期的な掃除・洗浄

多くの外壁材には塗料が塗られており、塗料によっては防汚性能など「汚れにくい」ことを謳っているものも多くあります。

それでも小さな汚れは少しずつ積み重なり、塗料の機能が十分発揮できなくなると、外壁の劣化が進んでしまいます。

汚れがこびりついてしまう前に、定期的に外壁を洗いましょう。

最近では家庭用の高圧洗浄機をお持ちの方が増えていますが、あまり高い圧力で外壁を洗ってしまうとかえって塗料の塗膜を傷めてしまうことがあります。

洗車用の柔らかいスポンジやモップ、ブラシなどで手の届く範囲を優しく洗ってください。

2、点検

外壁を、ひいては建物を長持ちさせるには、プロによる定期点検を受けましょう。

「見た感じ特にどこも劣化していなさそうだけど…」と思っても、プロが見ると不具合に気付くことがあります。

定期点検は、新築や外壁塗装の有無で実施する業者が異なります。

  • 新築の場合→ハウスメーカー
  • 外壁塗装をしたことがある場合→塗装業者

上記のケースが多いですが、もしもハウスメーカーや塗装業者が点検を請け負っていない場合や、どちらのケースにも当てはまらない場合には、新規の塗装業者などに診断を依頼しましょう。

なお、飛び込み営業で点検をすすめてくる業者は、優良業者ではないことが多いためおすすめしません。

3、外壁材の劣化補修

外壁材によって、コーキング(シーリング)の剥がれやひび割れなどの目地の劣化症状があらわれることがあります。

この場合、コーキングの増し打ちや打ち替えなどを行います。

4、外壁塗装

外壁自体に以下のような劣化症状が出ている場合は、外壁塗装によるメンテナンスが有効です。

  • チョーキング
  • 色あせ
  • コケやカビが広範囲に発生している
  • 塗膜の浮きや膨れ、剥がれ
  • サビの発生
  • 軽微なひび割れ など

これらは塗膜の劣化により塗料の機能性が失われているケースが多いです。

5、修繕工事

外壁が以下のように大きく劣化している場合は、外壁自体の修繕工事が必要です。

  • 雨水の侵入による雨漏りが発生
  • 外壁材に反り返りや欠け、大きなひび割れがある
  • 外壁材の使用年数が30年以上経っている など

これらのケースでは、既存の外壁の上から新しい外壁材を施工する「重ね張り(カバー工法)」や、古い外壁材を取り除いて新しい外壁材を施工する「張り替え」を行います。

【外壁材別】メンテナンス方法

【外壁材別】メンテナンス方法

外壁材別に起きる劣化症状とメンテナンス方法をまとめました。

外壁材別劣化症状一覧

コンクリート ALC
ボード
タイル サイディング モルタル
窯業系 金属系 木質系 樹脂系
外壁の色あせ まる まる まる まる
コケ・藻 まる まる まる まる まる
チョーキング まる まる まる まる
ひび割れ(クラック) まる まる まる
塗膜の膨れ・剥がれ まる まる まる まる
目地の劣化 まる まる まる 三角
サイディングボードの反り・割れ まる まる
まる まる
サビ まる
亀裂 まる まる まる
タイルの浮き まる

外壁材ごとのメンテナンス方法について、下記に詳しく解説します。

なお、各外壁材に記載している耐用年数は、定期的にしっかりメンテナンスを行った場合の年数です。

コンクリート壁・・・耐用年数:60~100年
主な劣化症状・・・コケや藻の発生、ひび割れ(クラック)、傷、亀裂など
コンクリート壁はオシャレで都会的な印象の外壁材です。シンプルがゆえに劣化症状が軽度でも目立ちやすく、細かなメンテナンスが必要です。
メンテナンス方法・・・洗浄、補修、塗装
・洗浄・・・コケや藻が発生している場合、高圧洗浄もしくは薬品洗浄を行います。
・ひび割れや傷・・・軽度であれば、専用の補修材や防水材を使ってひびや傷を埋めます。大きなひび割れの場合、中の鉄筋が錆びている可能性があるため、鉄筋が見えるところまで部分的に壁を壊すことがあります。見えた鉄筋にサビ止め加工をした後、専用のモルタルで埋め戻します。
・塗装・・・外壁表面の仕上げにあった塗料を使い、水の侵入を防ぎます。
ALCボード・・・耐用年数:60年
主な劣化症状・・・色あせ、コケや藻の発生、チョーキング、ひび割れ(クラック)、塗膜の膨れ・剥がれ、目地の劣化など
ALCボードは強度が高く、高断熱性・高遮音性など複数の機能を持ちますが、水に弱い特性があります。そのため、定期的に防水加工のメンテナンスが必要です。
メンテナンス方法・・・補修、塗装
・補修・・・ALCボードの外壁は、複数のボードを貼り合わせるため必ずつなぎ目(目地)ができます。このつなぎ目を埋めるコーキング(シーリング)にひび割れなどの劣化症状がある場合、新しくコーキングを足す「増し打ち」や、目地部分をすべて新しいものに変える「打ち替え」を行います。
・塗装・・・コケや藻が広範囲に発生していたり、チョーキングや色あせの症状が出ていたりする場合には、塗料の防水性が失われているため外壁塗装を行います。
タイル・・・耐用年数:40年
主な劣化症状・・・目地の劣化、亀裂、タイルの浮きなど
タイルは耐候性・耐傷性に優れ、メンテナンスフリーと言われることもあります。しかし、実際にはタイル同士を繋ぐモルタル・コーキングの劣化や、タイルの浮き・剥がれが発生するため、定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンス方法・・・補修、交換
・補修・・・タイル同士を繋ぐ部分がひび割れなどの劣化を起こしている場合、増し打ちや打ち替えなどを行い目地部分の補修を行います。
・交換・・・ひび割れや浮いてしまったタイルを剥がし、新しいタイルを貼り付けます。
窯業系サイディングボード・・・耐用年数:40年
主な劣化症状・・・色あせ、コケや藻の発生、チョーキング、塗膜の膨れ・剥がれ、目地の劣化、サイディングボードの反り・割れなど
窯業系サイディングボードは、現在主流の外壁材です。主な劣化の症状は、コケの発生やチョーキングなど塗料の劣化によるものと、サイディングボードの割れなど外壁材自体の劣化によるものに大別できます。
メンテナンス方法・・・洗浄、補修、塗装、工事
・洗浄・・・ごく狭い範囲にコケや藻が発生している場合、自分で洗浄することができます。柔らかいスポンジを使い、水で優しくこすり落としましょう。高所や広範囲に発生している場合は、業者に依頼して専用の機械で高圧洗浄などを行います。
・補修・・・ボードを繋ぐ目地部分がひび割れている場合は、コーキング(シーリング)の増し打ちや打ち替えなどで補修します。
・塗装・・・外壁に色あせやチョーキング、塗膜の膨れ・剥がれが発生している場合は、塗料のもつ機能が落ちているため外壁塗装を行いましょう。
・工事・・・サイディングボードの劣化がひどかったり、割れていたりする場合は外壁材自体の工事が必要です。外壁材の重ね張りやカバー工法などで建物を守りましょう。
金属系サイディングボード・・・耐用年数:40年
主な劣化症状・・・色あせ、チョーキング、傷、サビなど
ガルバリウム鋼板やトタンなどの金属系サイディングボードは断熱効果が高く、コケや藻も根を張れないため発生しにくい外壁材です。一方で、傷やサビなど金属ならではの劣化が起こります。
メンテナンス方法・・・補修、塗装
・補修・・・外壁材に発生した傷やサビにより穴が開いた場合は、部分的に張り替えなどを行い補修します。
・塗装・・・軽微な傷やサビなど外壁材自体を傷つけるほどの劣化ではない場合や、チョーキングなど塗料の劣化が見られる場合は、外壁塗装を行いましょう。
木質系サイディングボード・・・耐用年数:40年
主な劣化症状・・・コケや藻の発生、塗膜の膨れ・剥がれ、サイディングボードの反り・割れなど
木のぬくもりを感じられ、デザイン性も高い木質系サイディングボードは、材質が木のためコケや藻、カビなどの湿気による劣化に注意が必要です。また、木材自体のひび割れや、反り・割れなどが起きることもあります。
メンテナンス方法・・・洗浄、補修、塗装、シロアリ駆除
・洗浄・・・木質系サイディングボードの洗浄は、業者に依頼しましょう。木は水に弱く、家庭用の高圧洗浄機などで洗ってしまうとかえって劣化を進めるおそれがあります。業者に依頼すると、木材が傷まないように圧力を調整しながら洗浄してくれます。
・補修・・・ひび割れなど劣化している部分を新しい木材に張り替えて補修します。サイディングボード自体が大きく割れているような場合は大規模な工事が必要です。
・塗装・・・木目の美しさを活かすために、透明な「クリア塗料」を使用することが多いです。これにより木材の防水性などを高めます。
・シロアリ駆除・・・補修や塗装の際にシロアリによる被害が見つかることがあります。その場合はシロアリ駆除を行います。
樹脂系サイディングボード・・・耐用年数:40年
主な劣化症状・・・亀裂、目地の劣化など
樹脂系サイディングボードは「メンテナンスフリー」と言われるほど劣化が起きにくい外壁材です。他の外壁材とは異なりボード自体に彩色されているため塗装も不要で、ボード同士を繋ぐ方法にジョイント方式を採用している場合は目地がないため目地の劣化も起きません。劣化症状としては、ボード自体の亀裂や破損が挙げられます。
メンテナンス方法・・・補修
目地がある場合は、目地の劣化に合わせてコーキング(シーリング)の増し打ちや打ち替えなどを行います。ボード自体に亀裂がある場合は、部分的に交換します。
モルタル壁・・・耐用年数:30年
主な劣化症状・・・色あせ、コケや藻の発生、チョーキング、ひび割れ(クラック)、塗膜の膨れ・剥がれなど
昭和50年頃まで主流だったモルタル壁。そのデザイン性の高さから最近では「外壁の一部だけモルタルを使用する」という形で使われることが増えてきています。モルタルは経年劣化により多くの劣化症状が出ることがあり、定期点検と細かなメンテナンスの欠かせない外壁です。
メンテナンス方法・・・洗浄、補修、塗装、工事
・洗浄・・・コケや藻が発生して日が浅く、低所で狭い範囲にある場合は柔らかいスポンジを使い水で優しくこすり洗いしましょう。広範囲であったり、高所に発生していたりする場合は業者に依頼して洗浄します。
・補修・・・幅0.3mm以下のひび割れであれば、パテでDIY補修が可能です。ただし、補修跡を目立たないようにしたい場合は、業者に依頼する方が良いでしょう。
・塗装・・・色あせやチョーキング、塗膜の膨れ・剥がれなど塗料の劣化による症状が出ている場合は外壁塗装を行います。軽微なひび割れであれば外壁塗装で補修することも可能です。
・工事・・・外壁に大きなひび割れがある場合や劣化の状態がひどい場合は、重ね張りやカバー工法などで外壁材自体の修繕工事が必要です。
ケントリファイン

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