外壁塗装においについて詳しく解説しています。

外壁塗装中のにおい、どうやって防ぐ?
しっかり対策をとろう

外壁塗装は臭い、と思っている方が多いと思います。

施工中のにおいが原因で近隣トラブルになったり、体調不良を起こしたりすることもあるため、しっかり対策をとっておきましょう。

ここでは、外壁塗装中ににおいが気になる工程や今すぐにできるにおい対策、外壁塗装検討中の方が事前にできる対策、施工中のにおいに関するQ&Aをまとめました。

外壁塗装のにおいが気になる工程は?

外壁塗装のにおいが気になる工程は?

外壁塗装中に感じるにおいは塗料によるものです。

塗料を使う「塗り」の工程は、

⑤下塗り

⑥中塗り

⑦上塗り

の3工程です。

中でも⑥⑦の2工程と、塗料を乾燥させる間はにおいが気になることがあります。

「塗り」の工程
⑥の中塗りと⑦の上塗りでは、多くの場合2回とも同じ塗料を使用します。
塗料には「水性塗料」と「油性塗料」の2種類があり、⑥⑦の工程で油性塗料を使用する場合は強い刺激臭があります。
基本的に油性塗料には、イソプロピルアルコールやメタノールなどの有機溶剤(シンナー)が含まれており、これらが気化する時ににおいを発生させています。
水性塗料には有機溶剤が含まれないため、油性塗料ほどのにおいはありません。
なお、⑤の下塗りは、外壁材と⑥⑦で使われる塗料の接着をよくするために行われる「塗り」で、プライマーやシーラーなどの下塗り塗料を使います。こちらはほとんどにおいがありません。
乾燥時
塗料の乾燥期間は、天候や季節によって大きく左右されます。
水性塗料を使った場合、比較的塗料が早く乾く夏場は、1日程度でほとんどにおいがなくなることが多いです。
一方、油性塗料を使った場合は、夏場でも1週間程度、乾燥具合の悪い環境であれば1か月ほどにおいが続くこともあります。

今困っている方へ!すぐできるにおい対策

今困っている方へ!すぐできるにおい対策

今まさに外壁塗装中で、塗料のにおいに困っている方は、以下のような対策をとるとにおいを軽減できます。

外出する
「塗り」の工程は、施工主が外出していても問題ありません。
出掛ける時に、業者の担当者や職人さんに声をかけ、何時ごろ戻るか伝えておきましょう。窓やドアなど、しっかり戸締りすることを忘れずに。
におい対策マスクをつける
どうしても外出できない、家から離れられない場合は、屋内でもマスクをつけるとにおいを軽減できます。
その際、普通のガーゼマスクではなく、消臭作用のあるマスクを使用するとより効果的です。
においを吸着する活性炭フィルターを使った不織布マスクや、有害なガスが発生する現場でプロが使用している防毒マスクなどがあります。
消臭スプレーを使用する
シンナー臭を消す消臭スプレーが販売されています。「VOC用スプレー」ともいい、塗料だけでなく香水やマニキュアのにおいを消すことにも利用できます。
換気をする
臭気は上よりも下に溜まりやすいと言われています。
2階建てや3階建ての戸建ての場合は、1階の窓を開けて空気を入れ替えましょう。
窓を開けるだけではなく、扇風機やサーキュレーターを外に向けて使うと屋内の空気を強制的に外に排出できます。
養生で窓が開けられない時は、玄関ドアを開けて換気しましょう。また、後からでも窓が開けられるように養生し直してくれる業者もいます。
24時間換気システムや給気口は外の空気を中に入れてしまうため、スイッチを切るもしくは給気口を閉めておきましょう。

なお、空気清浄機は化学物質を分解する働きはないため、塗料のにおい解消にはあまり効果がありません。逆ににおいのこもった空気を攪拌して広げてしまうため、使用しないことをおすすめします。

外壁塗装検討中ならこんなにおい対策がおすすめ

外壁塗装検討中ならこんなにおい対策がおすすめ

これから外壁塗装を行う方は、においに対して以下の対策がおすすめです。

水性塗料を使う
「外壁塗装のにおいが気になる工程は?」でも少し触れましたが、塗料には「油性」と「水性」の2種類があります。
油性塗料に含まれる有機溶剤(シンナー)は強い刺激臭があります。
水性塗料の溶剤はほとんどが水のため、油性塗料ほどの強い刺激臭はありません。
現在、外壁塗装で使われる塗料は水性塗料が主流になっていますが、においが気になる方は念のため施工業者に「においの少ない水性塗料を使用してほしい」旨を伝えておきましょう。
また、「とにかく塗料のにおいが少しでもするのが気になる」という場合は、バラの香りがする塗料もあります。

外壁塗装の工程について、詳しくはこちらをご覧ください。

外壁塗装のにおいが気になる工程は?
F☆☆☆☆の塗料を使う
F☆☆☆☆(エフ・フォースターもしくはフォースター)とは、「ホルムアルデヒド(formaldehyde)」の発散量がごくわずかであることを示すJIS規格です。
☆の数が多いほどホルムアルデヒドの発散量が少なく、☆4つが最高ランクです。
ホルムアルデヒドとは、シックハウス症候群の原因物質のひとつとして有名な化学物質。
塗料の溶剤としても使われるホルムアルデヒドの発散量が少ないF☆☆☆☆の塗料は、においも少なめです。
塗る外壁の順番を調整してもらう
家の窓が開けられるように、外壁の塗る順番を調整してもらうことも有効です。
窓が開けられれば換気ができるため、屋内に塗料のにおいがこもらないようにできます。
「塗装中でも常にどこか1か所の窓は開けられるようにしたい」旨を業者に伝え、窓が開けられるように養生してもらいましょう。

外壁塗装中のにおいに関するQ&A

外壁塗装中のにおいに関するQ&Aをまとめました。

塗料のにおいが体に与える影響は?
油性塗料を使った場合、有機溶剤(シンナー)の強い刺激臭がします。そのにおいで、人によってはめまいや吐き気、頭痛などの症状がまれに出ることがあります。
これらは一時的なものであり、1日中塗料のにおいを近くで嗅ぐようなことがない限り、その後の健康に害が出るようなことはありません。
上記のような体調不良が出た場合は、「今困っている方へ!すぐできるにおい対策」で解説した対策を取りましょう。

塗料の匂いの影響について、詳しくはこちらをご覧ください。

今困っている方へ!すぐできるにおい対策
小さな子供や妊婦さんへの影響は?
現在の塗料は、安全なものがほとんどです。
しかし、小さな子供や妊婦さんはにおいに敏感で、特に妊婦さんはつわりがひどくなったり、お腹にいる赤ちゃんに影響を及ぼしたりするリスクがあります。
できるだけにおいから離れられるように対処しましょう。
急いで施工する必要がないのであれば、施工日をずらすことも検討するといいですね。
ペットがいるけど大丈夫?
個体差がありますが、ペットは人間よりも鼻が利くため、においに敏感です。特に影響がない場合もありますが、嘔吐や食欲不振になってしまうペットもいます。
ペットを飼っている旨を業者に事前に伝え、施工主ができる配慮を聞いておきましょう。
また、散歩に出たり、ペットホテルに預けたりなどの対策も考えられます。屋外で飼っている犬などは、一時的に屋内で飼育すると安心です。
近隣からクレームがこないか心配
現在の塗料はにおいの少ない水性塗料が主流であり、昔ほどの刺激臭を感じることは少なくなっています。
しかし、においがまったくしないわけではないため、外壁塗装を始める前に必ず挨拶に行きましょう。
業者も挨拶回りはしますが、施工主本人も直接説明することが大切です。
その際、施工の工程やにおいの発生が予想される日程など、具体的に説明しておくとクレームになりにくいですね。

経験豊富な業者であれば、実績に基づいてアドバイスしてもらえます。

外壁塗装のにおいについて不安なことがある場合は、我慢せずに業者に相談してみましょう。

ケントリファイン

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