外壁塗装おしゃれツートンカラーについて詳しく解説しています。

外壁材と相性の良い塗料ってどんなもの?
何が違うの?

外壁材には、モルタルやサイディングなど多くの種類があります。

それぞれに特徴があり、相性の良い塗料を使わないと早期不良の原因になることもあります。

ここでは外壁材や塗料の種類、外壁材ごとに適した下塗り塗料・上塗り塗料を詳しく解説します。

外壁材には種類がある

外壁材には種類がある

現在の外壁はサイディングとモルタルが主流ですが、そのほかにも使われている外壁材があります。

ここでは、外壁材の種類と特徴を解説します。

サイディング(窯業系、金属系)
サイディングとは、外壁に貼る「仕上げ用の板材」です。
サイディングにも複数の種類があり、中でも住宅では窯業(ようぎょう)系と金属系のサイディングが主流です。
窯業系サイディング
セメント質の原料を板状に成形したもの。デザインが豊富で安価のため人気が高く、住宅外装の約70%以上のシェアがある。
金属系サイディング
鉄やアルミなどの金属板を成形し、断熱材で裏打ちしたもの。軽量で施工しやすく、耐震性や断熱性に優れる。
モルタル
モルタルは砂とセメント、水を混ぜて作った外壁材で、高い耐火性と遮熱性があります。
しかし、ひび割れしやすく、他の外壁材と比較して耐用年数が短いことがデメリットです。
サイディングが主流になる前は、外壁材には主にモルタルが使用されていました。
トタン
トタンとは、錆び防止のために亜鉛メッキを施した薄い鉄板です。
トタンは他の外壁材に比べて安価で軽く、外壁以外にも屋根や外構などで使用されることがあります。
金属のため遮熱性や遮音性が低く、外壁材の主流として使われる素材ではありません。
コンクリート
コンクリートは、セメントに砂と砂利、水を混ぜ合わせた外壁材です。
コンクリートを外壁材に使用している一般住宅は多くありませんが、打ちっぱなしのクールな印象に仕上げたり、磁器タイルを貼り付けたりと個性的なデザインの外壁にできます。
外壁材の中で最も強度が高い一方、重さがあるため強い地盤が必要です。
ALC
ALCは、ケイ酸質・石灰質・アルミニウム粉末が主原料の軽量気泡コンクリートパネルです。
軽石のような見た目と軽さで、屋根や床などに使用されることもあります。
断熱性・耐火性・遮音性に優れていますが、水を吸いやすいため、塗料で外壁の防水性を強化する必要があります。
木材
木材は、天然木や合板を外壁材として使用します。神社仏閣などでよく使われていますね。
一般住宅の外壁材に木材を使用すると、外観の経年変化を楽しめます。
なお、木材は温度や湿度の調整力が高く、水分による膨張伸縮を繰り返すため、塗装の際には特に注意が必要です。

外壁に塗る塗料にも種類がある

外壁に塗る塗料にも種類がある

塗料は主に、「顔料」「樹脂」「添加剤」「溶剤」という4つの成分からできています。

そのうち、「樹脂」に何を使うかによって種類が異なります。

アクリル系塗料
塗料の価格が安い一方で耐久性が低く、頻繁に塗り替えが必要なため一般住宅ではあまり使用されていません。
ウレタン系塗料
色の種類が豊富で塗る場所を選びません。しかし、紫外線に弱く変色しやすいデメリットがあります。
シリコン系塗料
価格と性能のバランスがよく、現在の主流になっている塗料です。
フッ素系塗料
耐久性が高く仕上がりも良い、樹脂塗料の中で最高級の塗料と言えます。その分、価格も高いです。
無機系塗料
樹脂の代わりにガラスなどの鉱物を使用した塗料です。防汚性・不燃性が高く、耐用年数は長いですが費用が高くなります。

塗料について、詳しくはこちらをご覧ください。

初めてでもすぐわかる!外壁塗装の塗料の種類・グレード・選び方

外壁材と塗料の相性が重要

上記で解説したように、外壁材にも塗料にも多くの種類と特徴があります。

そのため、外壁材に適した塗料を使用しないと、以下のような早期不良の原因になります。

  • 塗膜の浮きや剥がれ
  • サビの発生
  • ひび割れ
  • 内部結露によるカビ
  • 塗膜の性能が発揮されない など

また、外壁塗装では外壁にまず下塗りを行ってから、次に色の付いた中塗り・上塗りを行います。

この下塗り塗料にも、外壁材との相性があります。

下塗り塗料は、外壁材と上塗り塗料がしっかり密着するためにとても重要な役割を果たすので、こちらの相性もしっかり確認しましょう。

下塗り塗料には、「プライマー」や「シーラー」、「フィラー」などの種類があります。

外壁材に合う塗料一覧

外壁材に合う塗料を一覧表にまとめました。

外壁材 下塗り塗料 上塗り塗料
モルタル シーラー、微弾性フィラー 伸縮性の高い弾性塗料
サイディング
(窯業系、金属系)
窯業系:シーラー
金属系:プライマー、防錆塗料
窯業系:湿気だけを通過させる塗膜をもつ透湿性の高い塗料
金属系:遮熱・断熱性能のある塗料
トタン プライマー、防錆塗料 遮熱・断熱性能のある塗料
コンクリート シーラー 伸縮性の高い弾性塗料
ALC シーラー、フィラー 耐久性・透湿性・防水性の高い塗料
木材 シーラー 浸透型塗料やクリアー塗料
モルタルに合う塗料

【下塗り塗料】シーラー、微弾性フィラー

【上塗り塗料】伸縮性の高い弾性塗料

モルタルは塗膜のひび割れが起こりやすい外壁材のため、微細なひび割れの隙間を埋めてくれる弾性塗料が最適です。
弾性塗料は普通の塗料よりも塗膜が10倍も厚く、伸縮性の高い塗料です。
サイディング(窯業系、金属系)
窯業系サイディング

【下塗り塗料】シーラー

【上塗り塗料】湿気だけを通過させる塗膜をもつ透湿性の高い塗料

金属系サイディング

【下塗り塗料】プライマー、防錆塗料

【上塗り塗料】遮熱・断熱性能のある塗料

サイディングは、窯業系か金属系かで適した塗料が異なります。
窯業系は蓄熱性があるため、透湿性の高い塗料を使用します。
金属系は下塗り材に防錆塗料を使用します。
トタン

下塗り塗料】プライマー、防錆塗料

【上塗り塗料】遮熱・断熱性能のある塗料

トタンも金属系サイディング同様、外壁材を守るために防錆塗料を下塗りに使用し、上塗り塗料は断熱・遮熱性を持つ塗料を使用しましょう。
外壁材が熱を持つことを防いでくれます。
コンクリート

【下塗り塗料】シーラー

【上塗り塗料】伸縮性の高い弾性塗料

シーラーは外壁材への染み込みを防ぎます。劣化が激しいコンクリートの場合は、浸透性シーラーを使用します。
弾性塗料は防水性に優れ、微細なひび割れの表面化を防ぎます。
ALC

【下塗り塗料】シーラー、フィラー

【上塗り塗料】耐久性・透湿性・防水性の高い塗料

経年劣化によってひび割れが起こりやすいALCは、下塗り塗料に浸透性シーラーやフィラーを使って表面を平滑にします。
ALCには高い吸水性があるため、水が染み込むことを防ぐために防水性が高い塗料や、湿気がこもらないようにする透湿性の高い塗料を使いましょう。
木材

【下塗り塗料】シーラー

【上塗り塗料】浸透型塗料やクリアー塗料

木目の美しさや木材の風合いを大事にしたい場合は、クリアー塗料を使用すると木材の美しさを活かしたまま塗装できます。
そのほか、木材の調湿機能を妨げない浸透型塗料も使用できます。
ケントリファイン

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