施工中でも調べやすい!外壁塗装の専門用語をカテゴリー別に解説
打ち合わせや見積もりの確認時、施工中などに塗装業者や職人さんがよく使う外壁塗装に関する用語をカテゴリー別にわかりやすく解説!
わからない用語をそのままにしておくと、終わった後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうこともあります。
しっかり理解して、満足できる外壁塗装にしてください。
50音別索引
あ | い | う | え | お |
か | き | く | け | こ |
さ | し | す | せ | そ |
た | ち | つ | て | と |
な | に | ぬ | ね | の |
は | ひ | ふ | へ | ほ |
ま | み | む | め | も |
や | ゆ | よ | ||
ら | り | る | れ | ろ |
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カテゴリ別索引
記号について
類義語:似た意味を持つ言葉。代替されることもある。対義語:反対の意味を持つ言葉。
同義語:同じ意味の言葉。
塗装工事
- 足場
- 高所の塗装や工事の際に足がかりにするため家を囲むように組んだ金属製の支柱や踏板。外側を覆うシートも含めて指すこともある。
- 上塗り
- 一般的に3回塗る塗料のうちの3回目。「本塗装」とも言われる。塗膜に厚みをつけ、耐久性を高めるために行われる仕上げの工程。
- ケレン
- 塗装前に行う下地処理の工程のひとつ。サビや古い塗膜を除去する作業の総称。既存外壁の状況によっては不要なケースもある。
- 高圧洗浄
- 塗装前に行われる工程のひとつ。高圧の水を噴射し、既存の外壁に溜まった汚れやホコリ、カビ、コケなどを洗い流す作業。
- コーキング
- 「シーリング」とも呼ばれる。「目地」と言われる外壁の継ぎ目を埋める作業。外壁の小さなひび割れを補修するために行われることもある。
- シーラー
- 下塗り用塗料のひとつ。下地に染み込ませて機能性を持たせ、上塗り塗料との密着性を高める。水性と油性があり、外壁の劣化状況によって使い分ける。
- シーリング
- 「コーキング」とも呼ばれる。「目地」と言われる外壁の継ぎ目を埋める作業。外壁の小さなひび割れを補修するために行われることもある。
- 下地処理
- 既存外壁のサビを落としたり、クラックを埋めたりして塗装面を平滑に整える作業のこと。その後塗られる塗料の耐久性が決まるほど重要な作業。
- 下塗り
- 一般的に3回塗る塗料のうちの1回目。外壁に直接触れる塗料で、中塗り・上塗り塗料と外壁の接着剤のような役割を果たす。
- タッチアップ
- 仕上げ塗装終了後に見つかった塗り忘れ・細かい傷の補修塗装や、付帯部の釘頭を隠すための塗装作業のこと。
- 着工
- 外壁塗装工事を始めること。着工前に塗料の色やスケジュール、費用について打ち合わせを行い、契約を済ませる。
- 中塗り
- 一般的に3回塗る塗料のうちの2回目。下塗りと上塗り塗料の密着性を高めるために行われる。基本的に上塗り塗料と同じ塗料が使用される。
- フィラー
- 下塗り塗料のひとつ。下地の凸凹をならして表面を平らにする「下地調整剤」の役割を持つ。
- 吹き付け
- 専用の器具を使い、塗料を霧状にして吹き付けて塗装する方法のこと。外壁に凸凹のある独特の模様を付けられる。
- プライマー
- 下塗り塗料のひとつ。シーラーと同じく、上塗り塗料との密着性を高める。ウォッシュプライマーは金属下地用の塗料。
- 本塗装
- 一般的に3回塗る塗料のうちの3回目。「上塗り」とも呼ばれる。最終的な外観の美しさや塗料の性能を発揮させるために行う。
- マスキング
- 外壁塗装では、マスキングは「養生」のこと。塗装する場所以外に塗料が飛び散ることを防ぐために行うカバー。
- 目地
- サイディングボードやALCパネルを外壁に使用した場合にできる板と板の継ぎ目のこと。窓のサッシまわりにもある。
- 養生
- 「マスキング」とも呼ばれる。塗装する場所以外に塗料が飛び散ることを防ぐために行うカバー。
費用
- あいみつ・相見積もり
- 条件を揃えて複数社から見積もりを取ること。これにより価格の比較だけでなく、作業項目や具体的な塗装個所も確認できる。
- 足が出る
- 赤字になること。「採算が合わない」「損失が出る」と同じ意味。
- エコリフォーム
- 環境に配慮したリフォームのこと。「省エネにつながるもの」として、断熱・遮熱塗料の使用が該当する。
- 助成金
- 国や地方自治体などから支給される返済不要の資金のこと。要件を満たせば受給できる可能性が高い。
補助金
- 補助金
- 国や地方自治体などから支給される返済不要の資金のこと。件数や予算が決まっており、申請者に対して審査が行われる。
助成金
- リフォームローン
- 住宅のリフォームやリノベーションを行う際に借りられるローン。住宅ローンと同じ借入先にすると利率が下げられることが多い。
色えらび
- 縁辺対比
- 明度が異なる色を並べると、境界線部分の色の明度が違って見える現象。隣り合った色の影響を受けるため、見たときの印象が変化することがある。
- カラーシミュレーション
- パソコンなどに住宅の画像を取り込み、希望の色を当てはめてみること。塗装後の外壁を想像しやすい一方、ディスプレイ性能などに結果が左右される。
- 光源色
- 太陽光が発している色のこと。外壁塗装の色見本を太陽光と蛍光灯で見たときに見え方が異なる原因のひとつ。
- 後退色
- 同じ位置でも遠くに見える色のこと。一般的に暗い色や寒色系が後退色と言われる。外壁塗装で建物の奥行きを表現する時に検討される。
進出色
- 彩度対比
- 隣接する色の影響を受け、本来の色の鮮やかさが異なって見える現象。外壁塗装では、建物の背景や近隣住宅の色によって影響を受けることがある。
- 色相対比
- 隣接する色の影響を受け、本来の色が違う色に見える現象。外壁塗装の目地の色選びなどでポイントとなる。
- 収縮色
- 実際の面積よりも小さく感じる色のこと。寒色系の暗い色が収縮色とされる。外壁塗装ではすっきりとしたシャープな印象になる。
膨張色
- 進出色
- 同じ位置でも近くに見える色のこと。一般的に明るい色や暖色系が進出色と言われる。外壁塗装で建物の奥行きを表現する時に検討される。
後退色
- 同時対比
- 2つ以上の色を同時に見た時に起こる、それぞれの色に影響を及ぼす現象。外壁の色の塗分けや建物の背景、近隣住宅の外壁色などに影響を受ける。
- 膨張色
- 実際の面積よりも大きく感じる色のこと。暖色系の明るい色が膨張色とされる。外壁塗装では家を大きく見せることができる。
収縮色
- 補色対比
- 色相環で反対側に位置する色(補色)同士の場合、それぞれの色が鮮やかに見える現象。外壁の場合、目立つ一方で奇抜な印象を与えることもある。
- 明度対比
- 隣接する色の影響を受け、色の明るさが本来と異なって見える現象。ツートンカラーの外壁にする場合に検討される。
- 面積効果
- 色の面積によって色自体が明るく見えたり暗く見えたりすること。面積が大きくなるほど明るい色はより明るく、暗い色はより暗く見える。
健康
- F☆☆☆☆(エフフォースター)
- シックハウス症候群の原因物質のひとつとされる「ホルムアルデヒド」の拡散が最も少ない塗料に記される等級。JIS・JASが認定している。
- シックハウス症候群
- 建材などから発生する化学物質によって引き起こされる健康被害のこと。鼻水や吐き気、湿疹など症状は人によって異なる。
- ホルムアルデヒド
- 刺激臭のある無色の気体で、ヒトの粘膜に刺激を与える化学物質。シックハウス症候群の原因のひとつと言われている。塗料や接着剤などに含まれている。
劣化症状
外壁材
- ALC
- 珪石・セメント・石灰・発泡剤などを主成分とし、高温高圧蒸気養生した軽量気泡コンクリートのこと。内部に気泡を含むため軽い。
- ALCパネル
- ALCを板状に成形したもので、軽量・高断熱性・高遮音性など複数の機能を持つ。工場で生産されるため品質が安定している。
ALCボード
- ALCボード
- ALCを板状に成形したもので、軽量・高断熱性・高遮音性など複数の機能を持つ。工場で生産されるため品質が安定している。
ALCパネル
- PC、PCパネル
- PCとは工場で生産されたコンクリート材のこと。PCパネルとはPCを板状に成形したもので、鉄筋が入っている。現場で組み立て・設置する。
- アスベスト
- 「石綿(せきめん、いしわた)」とも呼ばれる。鉱石が繊維状に変形したもので、その粉塵を吸い込むと健康被害の原因となるため使用が禁止されている。
- 金属系サイディング
- 金属板に断熱材を裏打ちした外壁材。窯業系サイディングの次にシェアを占め、耐水性・耐震性に優れる。
- コンクリート
- モルタルに砂利を混ぜたもの。耐久性が高く、耐用年数が長い。建物の構造部分に使用されることが多い。
- サイディング
- 建物の外壁に貼る仕上げ用板材のこと。材料によって窯業(ようぎょう)系・金属系・木質系・樹脂系などの種類がある。
- 樹脂系サイディング
- プラスチックの一種である「塩化ビニル樹脂」が主原料の外壁材。薄型かつ軽量で、耐候性に優れ、凍害に強いため北米で人気がある。
- タイル
- 土や石などの自然素材を高温で焼き固めたもの。大きさや形、色の種類が豊富でデザイン性に優れる。耐久性が高く、汚れも付きにくい。
- トタン
- 薄い鉄板を亜鉛でコーティングしたもの。安価で軽量のため、外壁・屋根・外構などさまざまな場所に使用可能。
- 木質系サイディング
- 木材に塗装を施した外壁材。合板や集成材ではなく、丸太から使用する形状で切り出している。断熱性に優れ、木の温もりを感じられるデザインが人気。
- モルタル
- セメントと水と砂を混ぜて練ったもので、外壁に塗り付けて使用する。1990年頃までは外壁材の主流だった。
- 窯業系サイディング(ようぎょう)
- セメントに木質繊維を配合し、板状に薄く加工した外壁材。日本の外壁材の70%以上のシェアを誇る。耐震性・耐火性に優れ、デザインが豊富。
塗料
- アクリル系塗料
- アクリル樹脂が主成分の塗料。外壁塗料の中では最も安価。色の種類が多く扱いやすい塗料のためDIYで使われることが多い。
- 1液型
- 別の材料と混ぜる必要がなく、そのまま塗ることができる塗料。安価で混ぜる手間がかからず、次の日にも使用可能。
2液型
- ウレタン塗料
- ウレタン系樹脂が主成分の塗料で油性と水性がある。外壁塗料の中では2番目に安価。光沢感が強く、木部に高級感を出したい時に使われることがある。
- ガイナ塗料
- 特殊セラミックビーズとアクリルシリコン樹脂が主成分の塗料。高い断熱性能と遮熱性能のほか多くの機能を持つ高機能塗料。
- クリアー塗料
- 透明な塗料。外壁材の風合いや色合い、デザインを残したまま表面を保護できる。ウッドデッキなど木材の塗装にも使用される。
- 5分艶
- 「半艶」とも呼ばれる。規定の角度で光が差し込んだ時の反射率が30~40%になる艶のこと。艶あり・艶なしのちょうど中間。
半艶
- 3分艶
- 規定の角度で光が差し込んだ時の反射率が10~20%になる艶のこと。「艶なし」に分類されることも多い。
- 7分艶
- 規定の角度で光が差し込んだ時の反射率が55~65%になる艶のこと。強い太陽光が当たると光沢を感じやすく、「艶あり」と判断されることもある。
- 遮熱塗料
- 「高日射反射塗料」とも呼ばれる。太陽からの熱を反射して遮る機能を持つ塗料。熱による塗装面の劣化も防ぐ。
断熱塗料
- シリコン塗料
- シリコン系合成樹脂が主成分の塗料。種類が多く、コストパフォーマンスに優れるため、現在の外壁塗装では主流となっている。
- 水性塗料
- 塗料を塗りやすくするための希釈剤に水を使った塗料。有機溶剤(シンナー)を使用しないため臭いが少なく、乾燥が早い。現在の主流。
油性塗料
- セラミック塗料
- 通常の塗料にセラミックを配合した塗料。通常塗料の主成分により耐久性が異なるが、セラミック配合により遮熱・断熱性能などが向上する。
- 耐用年数
- 「耐久年数」とも言われる。塗装後、次の塗り替えが必要になるまでの年数のこと。紫外線や風雨から建物を守る機能が維持される期間。
- 断熱塗料
- 建物内外の熱のやり取りを遮断する塗料。外からの熱を屋内に伝えにくく、屋内の熱を外に逃がしにくい。
遮熱塗料
- 低汚染塗料
- 塗装面に汚れが付きにくく、セルフクリーニング機能を持つ塗料。親水性や塗膜の密度、静電気の解消など低汚染の仕組みは複数ある。
- ナノテク塗料
- 塗料に含まれる樹脂をナノレベルまで小さくし、ハイレベルな機能を付加した塗料。ガラスの微粉末が塗膜に均一に分散し、親水性に優れる。
- 2液型
- 硬化剤など別の材料と混ぜてから使用する塗料。配合の割合や手法に技術を要する。耐久性が高く、使用可能範囲が広い。
1液型
- 半艶
- 「5分艶」とも呼ばれる。規定の角度で光が差し込んだ時の反射率が30~40%になる艶のこと。艶あり・艶なしのちょうど中間。
5分艶
- 光触媒塗料
- 酸化チタンが主成分の塗料。光に当たると活性酸素が発生し、汚れを分解する。防汚性・親水性に優れ、セルフクリーニング機能を持つ。
- ピュアアクリル塗料
- 「アクリル100%塗料」とも呼ばれる。アクリル塗料に含まれる不純物を可能な限り取り除き、高い耐久性と防水性を誇る。
- フッ素塗料
- フッ素が含まれる合成樹脂が主成分の塗料。樹脂塗料の中では最高級の品質で、耐久性や耐候性に優れる。大型建造物での塗装にも使われる。
- 無機塗料
- 「無機有機ハイブリット塗料」とも呼ばれる。炭素を含まない無機物が主成分の塗料。主にセラミックやケイ素が主成分で、防汚性・不燃性に優れる。
- 油性塗料
- 「溶剤系塗料」とも呼ばれる。塗料を塗りやすくするための希釈剤に有機溶剤(シンナー)を使った塗料。彩度の高い色でも調色できる。
水性塗料
- 溶剤
- 塗料を薄めるために使用する希釈剤のこと。水性塗料では水、油性塗料では有機溶剤(シンナー)が使われる。塗膜ができたあとは蒸発する。
- ラジカル塗料
- 「高耐候酸化チタン」と「光安定剤」を配合することで、外壁の劣化を進める”ラジカル”の発生を抑制する塗料。