外壁塗装工事中の過ごし方について詳しく解説しています。

外壁塗装の工事中はどう過ごせばいい?
注意するべきポイントは?

外壁塗装工事中は、騒音や臭いなど、普段とは大きく生活環境が異なります。

2週間程度ではありますが、できる限り快適に過ごすためにはどうしたら良いのでしょうか?

ここでは、エアコンの使用や洗濯物の干し方など、日常生活に出る影響と対策を解説します。

また、妊婦さんや乳幼児、ペットがいる場合の注意点も紹介します。

日常生活にはどんな影響がある?

日常生活にはどんな影響がある?

真夏や真冬、エアコンは使ってもいい?

外壁塗装工事では、窓やドア、自動車などをビニールのカバーで覆い、塗料で汚してはいけない場所を養生します。

エアコンの室外機も塗料が付かないように養生しますが、基本的にはエアコンが使えるように養生します。

業者によってはエアコンが使えないように養生してしまう場合があるので、契約する前に「外壁塗装中でもエアコンが使えるようにしてほしい」旨を伝えましょう。

なお、特殊な室外機カバーを使う必要がある場合は別料金になることがあります。

洗濯物を外に干しても大丈夫?

外壁塗装工事中は、洗濯物は外に干さないようにしましょう。

ベランダなど物干し場の塗装が終わったとしても、塗料の臭いや飛び散った塗料が洗濯物についてしまうことがあります。

どうしても干したいということであれば、物干し場がなるべく使えるように塗装の順番などを配慮してくれる業者もありますが、上記のようなトラブルになることが多いです。

外壁塗装中は室内干しにするか、コインランドリーを利用しましょう。

窓を開けたい!換気はどうする?

外壁塗装中は窓も養生するため基本的には開けられませんが、「どうしても開けたい」という場合には、窓が開けられるように養生してもらえます。

契約前に、「窓を開けられるようにしてほしい」ことを伝え、開けたい窓を指定しましょう。

ただし、家の周りはぐるっとシートで覆われているため、換気のために窓を開けても風が通らず、あまり意味がありません。かえって塗料の臭いや作業中のホコリなどが家に入ってきて、室内環境が悪くなる恐れがあります。

換気のために窓を開けるのであれば、「開けた窓に向けて扇風機の風を送る」「短時間だけ玄関ドアと窓を開けて一気に風を通す」など、室内の空気を外に出す工夫が必要です。

なお、室内の空気を入れ替えるには、キッチンの換気扇が役に立ちます。24時間換気システムは使えないことが多いため、業者に確認してみましょう。

ちょっとそこまで買い物に。外出できる?

外壁塗装中も外出は可能です。

塗料の臭いや高圧洗浄時の騒音など、どうしても家の中にいることが耐えられない場合には、思い切って短時間外出すると気分転換になります。

外出の際には、戸締りをしっかり行い、業者に出掛ける旨を一言伝えましょう。電気や水道を施工時に使うことがあるため、これらは使えるようにしておいてください。

なお、外壁塗装の工程の中で、以下の2つのタイミングだけは外出を控え、作業に立ち会いましょう。

①足場設置前に行われる現場確認
現場確認では、足場をどのように設置するかなどを確認します。
その際、植木鉢や装飾品などを移動する必要があるため、業者の確認に立ち会います。
②完了検査(最終チェック)、足場撤去作業
足場を解体する前に行われる完了検査は、塗装の仕上がりを確認する最後のタイミングです。
この後に足場が撤去されるため、塗り残しや塗料の飛び散りなど気になるところを伝え、確認・補修してもらいましょう。

空き巣に狙われやすいって本当?防犯対策は

外壁塗装中は屋根の上まで足場が組まれ、家全体をシートで覆われます。それは、家の上層階に上がりやすく、周囲からは見られにくいということ。

さらに、工事関係者が出入りするため、普段見慣れない人が付近にいても不思議がられません。

この条件は、空き巣にとっては好都合です。

工事関係者がいなくなる夜間や日曜日は特に狙われやすいので、以下のような防犯対策をしっかり取りましょう。

①戸締りの徹底
2階のトイレの窓や3階ベランダの窓など、普段はあまり鍵をかけないような場所でもしっかり戸締りしましょう。
空き巣が侵入できないような小さな窓でも、盗撮・盗聴のリスクがあります。
窓のカーテンはすべて閉め、家に人がいるかいないかが外から簡単に判断できないようにしてください。
夜まで外出する場合は、留守だと知られないように家の電気を付けておくといいですね。
②防犯機器の設置
玄関や勝手口などに防犯カメラやセンサーライトを設置し、「防犯対策に意識の高い家」である印象を与えましょう。
③玉砂利を敷く
玉砂利は、踏みしめると音が鳴ります。足場のまわりに玉砂利を敷くと、不審者が近付いてきた時に気付きやすくなります。
④足場を施錠
足場の出入り口に扉を付けると施錠でき、空き巣の侵入を防げます。業者によって設置できるかどうかは異なるため、対応可能かどうか業者に確認してみましょう。

特に②③は、外壁塗装工事が終了してからも「普段の防犯対策」としてとても有効なのでおすすめです。

騒音や臭いはひどい?クレームが来る前にしたいこと

騒音や臭いは、工事中以下のタイミングで発生します。

騒音
  • 足場の組み立て/解体
  • 高圧洗浄
  • 下地処理
臭い
  • 下塗り
  • 中塗り
  • 上塗り

近隣の方からのクレームを防ぐために、事前に業者が挨拶回りを行いますが、施主もできるだけ挨拶しておきましょう。

その際、工事の工程表を見ながら騒音や臭いがいつ頃出るのかに加え、以下のことを説明するとより親切です。

  • 工事の開始/終了予定日
  • 作業の開始/終了時間
  • 土日の工事の有無

また、臭いの強さは選ぶ塗料によって異なります。

特に臭いに敏感な人がいる場合、契約前に業者に相談しておくと、臭いの少ない塗料を検討してくれます。

外壁塗装中に注意すべきポイント

外壁塗装中に注意すべきポイント

外壁塗装工事に入る前に、上記のような「工事中に注意すべきポイント」を業者に確認してみましょう。業者によって養生の仕方や塗料の種類などが異なるため、優良な業者であれば、今までの経験を踏まえて「今回の施工中に快適に過ごすコツ」を教えてくれるはずです。

また、喘息などの持病がある場合、業者に連絡するだけでなく、かかりつけ医にも症状が出てしまった時の対応を確認しておくと安心です。

窓を閉め切っていても塗料の臭いは家に入ってくるので、空気清浄機の利用も検討してみましょう。

妊婦さんや乳幼児、ペットなど特に注意が必要な家族がいる場合の注意点は、以下の通りです。

妊婦さん・乳幼児がいる場合

外壁塗装に使用する塗料の中にはシンナーの臭いが強いものもあります。この場合、妊婦さんや乳幼児には以下のような影響がでるリスクがあります。

  • つわりがひどくなる
  • 目やのどの痛み、皮膚のかゆみなど、呼吸器系の不調や皮膚の炎症が起こる
  • 子供だけでなく、胎児にもシンナーによる化学物質の成分が届く

これらは必ず引き起こされるわけではありませんが、体の不調が起きやすい妊婦さんや乳幼児がいる場合には注意が必要です。

外壁塗装中は実家に避難する、高性能防毒マスクを使用する、健康被害の少ない塗料を使用するなど、できる限りの対策を取りましょう。

ペットがいる場合

室内飼育・室外飼育を問わず、施工中の騒音や塗料の臭いなどはペットにとってストレスになります。また、誤って塗料を舐めてしまうと、体調不良やアレルギー症状を起こす恐れもあります。

事前にペットを飼っていることを業者に伝え、ペットに影響の少ない塗料の使用を検討しましょう。

作業中はペットと一緒に散歩に出るなど外出すると、良い気分転換になります。

外壁塗装工事中はなるべくペットと一緒にいて、安心させてあげましょう。

ケントリファイン

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