夏や冬の外壁塗装には、こんなメリットがある!注意すべき点は
一般的に、外壁塗装におすすめのシーズンは春か秋と言われています。
ではなぜ、夏と冬はすすめられないのでしょうか?
デメリットがある一方で、実は、夏冬だからこそのメリットもあります。
ここでは、夏や冬に行う外壁塗装のメリット・デメリットと、それぞれの時期に施工する場合の注意点を詳しく解説します。
外壁塗装を夏に行うメリット・デメリット
外壁塗装を夏に行うメリット
- ①塗料が早く乾く
- 夏は気温が高いため、塗料が早く乾き、しっかり硬化します。
乾燥が不十分のまま施工を行うと、塗膜の剥がれなど不具合を誘発する恐れがあるため、早く乾燥する夏は塗膜が安定しやすいと言えます。
また、気温が高いことで塗料の伸びも良く、職人さんが作業しやすいこともメリットのひとつです。
- ②工事が予定通りに終わる
- ゲリラ豪雨や台風を除き、夏場は比較的天候が安定しています。さらに、日照時間が長く作業を長時間行うことができます。
そのため、仮に雨が降っても予定を調整しやすく、スケジュール通りに工事が終わることが多いです。
- ③値引きしてもらえる可能性がある
- 夏場は外壁塗装業者にとっては閑散期にあたります。
この時期は、割引キャンペーンなどを行っていたり、端数程度の値引きに応じてくれたりする可能性があります。
ただし、大幅な値引き交渉は手抜き工事に繋がるリスクがあるため控えましょう。
- ④スケジュールの希望が通りやすい
- ③と同様に、閑散期のため業者・職人の予定が空いていることが多く、施工主の希望する施工スケジュールが通りやすい傾向にあります。
外壁塗装を夏に行うデメリット
- ①窓が開けられない時間が暑い
- 高圧洗浄や塗装など、外壁塗装では窓を閉めなければいけない工程があります。
施工前に業者に「窓を開けられるようにしたい」「エアコンをつけられるようにしたい」ことを伝えておくと、希望が通るように対応してくれます。
- ②塗料の臭いが強くなる
- 塗料の臭いが温度によって変わることはありませんが、夏場は「塗料の臭いが強い」と感じる人もいます。
- ③お盆時期は業者も休みの可能性が高い
- 基本的に、お盆の時期は業者も休みになります。
そのため、「お盆の帰省中に外壁塗装をしてほしい」などの希望は通らないことが多いでしょう。
- ④職人の施工品質低下のリスクがある
- 気温や天候などによって仕事の品質が下がることは本来あってはならないことです。
しかし、経験の浅い若い職人など、どうしてもモチベーションが下がってしまうリスクはあります。また、職人が熱中症になってしまうことも考えられます。
夏の外壁塗装はココに注意!
夏に外壁塗装を行う場合、以下の点に注意しましょう。
- 窓を開けられる養生を依頼する
- 施工前に、「常に1か所は窓を開けられるようにしてほしい」と依頼しましょう。
工程上、すべての窓をいつでも開けられるようにはできませんが、塗装していない面の窓などを開けられるように養生してもらえます。 - エアコンが使えるようにしてもらう
- 窓と同様に、エアコンも使えるように養生してもらいましょう。
エアコンの室外機に通常の養生ではなく、専用のカバーやメッシュカバーをすると、施工中でもエアコンが使用できます。 - 臭いに敏感な人は水性塗料を使う
- 夏場は地面からの照り返しなどで塗料の臭いを強く感じてしまう人がいます。
臭いに敏感な人は、塗料自体のにおいの少ない水性塗料を使用しましょう。塗料の種類について、詳しくはこちらをご覧ください。
初めてでもすぐわかる!外壁塗装の塗料の種類・グレード・選び方
いずれにせよ、施工主の希望にできるだけ寄り添ってくれる経験豊富な業者に依頼することが一番重要と言えます。
外壁塗装を冬に行うメリット・デメリット
外壁塗装を冬に行うメリット
- ①塗料の臭いが室内に入りにくい
- 冬場は基本的に窓を閉めていることが多いですね。そのため、外で塗装している塗料の臭いが室内に入りにくいです。
特に、臭いに敏感な人は、冬の外壁塗装がおすすめです。
- ②工事が予定通りに終わる
- 冬は西高東低の気圧配置のため、主に太平洋側では天候が安定することが多いです。
また、空気が乾燥していて塗料が乾きやすく、予定した通りに工事が終了できるケースが多いこともメリットです。
- ③値引きしてもらえる可能性がある
- 夏同様、冬も業者にとっては閑散期にあたるため、少々の値引きであれば応じてもらえる可能性があります。
業者側で、集客のキャンペーンを行っていることもあります。
- ④スケジュールの希望が通りやすい
- ③でも挙げた通り、閑散期にあたるため業者側のスケジュールがそれほど詰まっていないことが多く、施工主の希望するスケジュールで工事の予定を組んでもらえることが多いです。
外壁塗装を冬に行うデメリット
- ①工期が長くなる
- 冬は日照時間が短いため、業者の作業時間も短くなります。
そのため、夏と比べて平均2〜3日ほど工期が長くなる傾向にあります。
- ②部屋が暗くなりやすい
- 日照時間が短いことに加え、冬は部屋に日差しが届きにくくなります。
足場や養生シートなどもあり、人によっては普段よりもさらに部屋が暗いと感じることがあります。
- ③年末年始は業者も休みになる
- 夏のお盆同様、年末年始は業者も休みになります。年をまたぐスケジュールで工期を組んでしまうと、年末年始の間ずっと足場が組まれた状態で過ごすことになります。
また、養生もされたままになり、窓が開けられなかったり、外で洗濯物が干せなかったりと不便を感じる期間が長くなります。
- ④職人の施工品質低下のリスクがある
- 気温の低さから塗料が固くなり、うまく伸びないために塗装しづらいことがあります。
単純に寒さのせいで職人さんの手足がしびれるなどの影響もあります。
冬の外壁塗装はココに注意!
冬に外壁塗装を行う場合、以下の点に注意しましょう。
- エアコンが使えるようにしてもらう
- 通常通りに養生を行うと、室外機も完全に覆われてしまうためエアコンが使えなくなります。
寒さ対策でエアコンを使用したい場合、事前に業者にその旨を伝えましょう。
一時的に電気式のヒーターやホットカーペットを使用する方法もあります。 - 工期が延びても焦らない
- 冬は夜露の影響があり、午前中に作業できないことがあります。夜露による外壁の乾燥具合をしっかり見極めて作業を開始しないと、塗料の早期剥離などトラブルの原因になります。
業者によっては、工期を守るために夜露の状況を加味せずに作業を行われてしまうリスクがあります。
このような手抜き工事を防ぐためには、余裕を持ってスケジュールを組み、仮に多少工期が延びたとしても焦らないことが重要です。 - 天候を確認しておく
- 国土交通省は「マイナス5度以下での塗装は原則として行わない」ことを呼び掛けており、気温がマイナス5度を下回ると外壁塗装工事は中断されます。
また、雪が積もってしまった場合は安全のために作業を行えません。
先々の天候を確認しながら塗装のスケジュールを組みましょう。
結局、外壁塗装の最適な季節はいつなの?
一般的には春秋が外壁塗装の最適な季節と言われていますが、解説してきた通り夏冬にもメリットがあります。
目的に合わせて外壁塗装の時期を選ぶのが一番おすすめと言えます。
以下に、いくつか目的と最適な季節をご紹介します。
- 費用を抑えたい→夏or冬がおすすめ
- 業者の閑散期にあたる夏冬に工事を行うと多少の値引きに応じてくれる可能性があります。ただし、大幅な値引き要請は手抜き工事に繋がるため控えましょう。
- 塗装中でも快適に過ごしたい→春or秋がおすすめ
- 春秋はエアコンなしで過ごせる日が多く、窓を閉めていても室内がそれほど不快にはならないでしょう。
- 希望日に塗装してほしい→夏or冬がおすすめ
- 「この期間に外壁塗装工事をしてほしい」など希望日がある場合は、夏冬の施工であれば業者・職人のスケジュールが抑えやすく、希望が通る可能性が高いです。
- 助成金制度を利用したい→春がおすすめ
- 外壁塗装工事に使える助成金を設定している自治体があります。特に遮熱・断熱塗料を使った外壁塗装は省エネ効果があるとされているため、利用できる助成金がある可能性が高いです。
助成金は例年3月から開始されるため、助成金を利用して外壁塗装工事を行いたい場合は春がおすすめです。
- なるべく近隣に迷惑をかけたくない→冬がおすすめ
- 外壁塗装工事では、騒音や塗料の臭いによる近隣トラブルのリスクがあります。
冬は窓を閉めている家が多く、音や臭いが室内には入りにくいため、近隣に迷惑をかける可能性が低くなります。
どの季節を選ぶとしても、優良業者を選定することが重要です。
丁寧な対応やしっかりした見積もりなど、当サイトで紹介しているような優良業者を選んで工事を依頼してくださいね。
優良業者の見極め方について、詳しくはこちらをご覧ください。
外壁塗装の優良業者の見極め方!大手のメリットデメリットも解説します